コーヒーの歴史について

アフリカ大陸発祥のコーヒーは、もともとは野生の木でした。そこからアラビアへ渡り、13世紀にイスラム教徒の祈祷師シーク・オマールにより発見されたとの伝説が残っています。最初はその香りの良さからオマールも気になり、その実を食べることから始まりました。味は甘酸っぱく眠気が解消されるという効果から、薬として利用されていました。その後は身をすり潰し脂を混ぜることにより団子状にして調理したり、煮汁を飲んだりするようになったところから、次第に煮出した実や種を干して炒り、粉にして使用するようになっていきました。このようにアラビアが起源となってイスラム教全土へと広がったコーヒーという飲み物は、次にトルコへともたらされ、そこで現在のコーヒーの作り方に安定し、ヨーロッパへと普及していったと言われています。

世界初のコーヒー店は、1510年にカイロにて開店しました。トルコのコンスタンチノープルでもお店が誕生し、そこからどんどん広まりました。コーヒーのヨーロッパ進出は、トルコ帰りの貿易商ダニエル・エドワードにより無料試飲がなされたことがきっかけとなりました。それが評判を呼びオープンしたコーヒー店は、ロンドンで10年の間に2000軒にまで増えるまでとなったため、現代にまで繋がる喫茶店のルーツと言われています。この時代には、まだ煮出して飲む方法でした。現在ポピュラーな淹れ方であるドリップ方式は、1763年のフランスにおけるブリキ職人によるものでした。粉を入れた布袋をポットに垂らし、そこへ熱湯を注いで漉す方法は、豊かな香りとコクを出来るだけ引き出すものとして、急速に広まりました。

日本へ伝えられた史実が残っているのは、1797年出島にて蘭学者たちがコーヒーを味わったというものです。その後、明治時代の文明開化と共に、西洋文化の一つとして、料理店でも次第にメニューに加えられるようになりました。鹿鳴館時代には木製のコーヒーセットも開発利用されていました。